連日、被害の深刻度が明らかになりつつある台風24号による惨禍

2012年12月4日から5日にかけて、フィリピン南部のミンダナオ島を横断した台風24号(ボーファ/ Bopha、 フィリピン名はパブロ / PABLO)が甚大な被害をもたらしています。

最大風速が約50メートルという超大型の台風となった台風24号は各地で鉄砲水、土砂崩れ、洪水を引き起こし多数の死傷者や避難民が生まれています。

フィリピン国家災害対策本部(NDRRMC: National Disaster Risk Reduction and Management Council)によると(12月9日)、家を失うなどした被災者の数は540万人以上にも達しており、死者620人、行方不明者817人。連日、被害の深刻度が深めています。

12月8日、アキノ大統領は国家災害事態を宣言して軍や関係機関に被災地での支援活動を強化するよう指示しています。

一方、12月5日(水)にベニグノ・アキノ3世大統領に必要な支援を行う用意がある旨のメッセージを出しました野田佳彦内閣総理大臣は、12月08日(土)にはフィリピン共和国政府からの要請に基づき、国際協力機構(JIC A )を通じて、4500万円相当の緊急援助物資(テント、ポリタンク、スリーピングパッド、プラスチックシート)の供与を実施することを決定しています。

さて、台風はその後、いったん南シナ海に抜けましたが、進路を東向きに変えて今度は首都マニラがあるルソン島に接近。フィリピンの気象当局は、台風が引き続き強い勢力を保っていることから、進路に近いルソン島北部では、洪水や土砂災害の危険があるとして、十分に警戒するよう呼びかけています。

クリスマスというフィリピン人にとって最大の祝い事を前に、これ以上、被害が拡大しないよう祈るばかりです。

参考URL

NASAが捉えた台風24号(Typhoon Bopha)の様子

NASA Satellites See Typhoon Bopha Now Heading Toward the Philippines
NASA Satellites See Typhoon Bopha Now Heading Toward the Philippines / NASA Goddard Photo and Video
Super Typhoon Bopha
Super Typhoon Bopha / NASA Goddard Photo and Video
NASA Satellites See Typhoon Bopha Now Heading Toward the Philippines
NASA Satellites See Typhoon Bopha Now Heading Toward the Philippines / NASA Goddard Photo and Video
Typhoon Bopha Makes Landfall
Typhoon Bopha Makes Landfall / NASA Goddard Photo and Video

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